シリコーンゴムでRFIDをインサート封止するICタグを製造します
RFID(ICタグ)を私たちの会社の技術でインサート成形や接着加工でシリコーンゴムに封止します。シリコーンゴムに封止することでフィルムタイプや紙ベースのRFID(ICタグ)では使用が困難な環境で適用します。シリコーンゴムの特性を生かした耐熱性、耐候性、耐衝撃性、耐薬品性、防水性等に優れた、RFIDタグ(ICタグ)の試作・製造に対応いたします。
RFIDシリコーンゴムの環境特性
耐熱性
シリコーンゴムの耐熱特性によりRFIDの耐熱性能が向上します
耐候性
紫外線やオゾンにも劣化することなく物性に影響を受けません
難燃性
UL94HBや94V-0に対応するシリコーンゴム材での封止が可能
耐薬品性
アルコール・希アルカリなどにほとんど侵されることがありません
耐寒性
-50℃の環境下でも弾性を失わずに使用できます
耐水性
水に長時間浸漬しても特性にほとんど影響を受けません
耐衝撃性
硬化プラスチックと異なり、外部からの衝撃に対してゴムの弾性が衝撃を吸収しますのでチップへの影響を和らげます
安全性
リストバンド、ネックレス等、人体触れる用途でもソフトな感触で人体に傷をつけることがございません。また、医療関連や食品関連向けアイテムでも多くの実績があるので、環境面でも安全性に優れています。
屈曲性能
シリコーンゴムという軟質素材ならではで、RFIDタグを曲げることができます
- 片面に両面テープ貼り付けが可能
- シリコーンゴム表面に識別の表面印刷やレーザー抜き文字加工、ラベルシール貼付ができる
- マグネットを埋め込み金属に貼り付け可能な金属対応シリコーンゴムタグ化
- シリコーンゴムへの着色が自在にできるため、意匠性の向上はもちろん色による識別も可能
私たちの会社のRFIDシリコーンゴム取り扱い実績
- 鉄道・自動車・航空機、部品管理用
- レンタル基材向け
- クリーニング商品管理(リネンタグ)
- スポーツクラブ・健康センター向けリストバンドタグ
- 実験動物埋め込みRFIDタグ
- 商品マーケティング用管理タグ
- その他あらゆる業界向けに使われています。
RFID(インレット)は自給できません。支給品でお願いします。
私たちの会社はRFID(インレット)の性能特性の知見がありません。あくまでシリコーンゴムに封止する技術の提供となっております。RFID(インレット)の選定・調達は全てお客様からの支給にて承ります。
基本的には無償支給での対応です。シリコーンゴムへの封止作業では95%程度の歩留まりになりますのでRFID(インレット)のロスを見込んで支給いただく必要がございます。ご了承ください。
なお、フィルムタイプのインサート封止の場合は、片面に両面テープ使用のウェットタイプRFID(インレット)が必要になります。予めご了承願います。
RFIDシリコーンゴムインサート仕様には大きくわけて2種類あります
シリコーンタグ接着仕様
一番簡単な仕様ですと、シリコーンゴムシートとシートの間にRFIDを挟んで接着します。外周は抜き型で仕上げます。コストも工期も比較的かからずにご提供できます。
また、シートに挟むタイプと違って凸凹がある形状やインサートするRFIDタグが基板などの場合は専用の金型が必要になります。片側の金型に凹を設けて、もう片側は上に被せる蓋を成形します。凹にRFIDをセットして蓋を被せて接着します。
この方法ですと金型代や組み立て治具代などのコスト負担や工期が長くなることになります。
接着剤の硬化は常温で行われ、圧力も掛かりませんので、RFIDの素材・種類も問わず、またRFIDへのダメージはありません。
- 低コスト案件
- PETフィルムベースのインレット
- プリント基板のインレット
- 電子基板のインレット
- 耐熱性能(120℃程度)がないRFIDタグ
- 耐圧性能がない(一体成形時の圧力でチップが破損又はアンテナが断線してしまう構造)
- シリコーンタグの出来上がり厚み寸法は最薄2mm厚み~
- 抜き仕上げ品以外の接着品では、接着剤が製品外にはみ出します。最終工程で仕上げ抜きをしない場合は接着剤は拭き取る工程となりますので、拭き取り後の出来映え程度は事前に合意が必要になります。
- 封止箇所が曲面になる形状は加工不可となります。特にリストバンドタグに関して、設計的な条件が生じますのでご了承ください。
シリコーンゴムは接着させるのが非常にむずかしい難接着な性質です。私たちの会社では市販の接着では出せない強固で強靱な接着が可能になります。他社にはない特殊技術と接着剤のノウハウを駆使してシリコーンゴムの接着を実現しております。 シリコーンゴ[…]
シリコーンタグ一体成形品仕様
一体成形仕様の場合、一体成形する際にインサートするRFIDタグに熱と圧力のストレスが強くかかります。それに耐えられる耐熱性、耐圧力性がPFIDタグであれば一体成形をすることが可能です。
一体成形ですので専用の金型が必要になります。一度には成形できないので1次成形でRFIDタグを納める凹形状を作り2次成形でシリコーンゴムを注入させて封止します。試作でも1個取りの試作型が必要になり、量産では多数個取りの金型が必要になります。金型代と製作工期が必要になることをご了承ください。
- 硬質樹脂のインレット
- 銅線コイルのインレット
- 耐熱性能(130℃程度)があるRFIDタグ
- 耐圧性能がある(一体成形時の圧力でチップが破損しない及びアンテナが断線しない構造)
- シリコーンゴムが低硬度の場合、成形時の圧力で変形する可能性があります。ゴム硬度は60°~80°の範囲を推奨いたします。
- 接着層は発生しませんが、成形品に金型合わせ目のパーティングラインが生じます。(0.1~0.3mm幅)
- 耐性確認のため原理試作的な初回に見極めが必要になります
RFIDタグのよくある質問Q&A
RFIDタグをシリコーンゴムで封止後、通信に関する検査は可能ですか?
シリコーンゴム以外のゴム素材でRFIDタグの封止は可能ですか?
接着剤の詳細を教えてもらえますか?
支給したRFIDタグのトレーサビリティは可能ですか?
一体成形品仕様での封止を希望していますが、支給するRFIDタグの耐圧がわかりません。
試作では費用を抑えたいのですが。
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