シリコーンゴムの価格推移について
近年、シリコーンゴムの需要が激増しており、需要増に伴う供給が追い付いておらず、かつエネルギーコストの大幅な上昇もあり、大幅な値上げや材料不足となっておりますが当社では材料メーカー協力のもと、多くの材料を取り揃えております。
シリコーンゴムの価格推移について
シリコーンゴム原料について2017年12月を100%とした価格の推移をグラフにしました。2017年→2022年には350%を超える値上げ幅となっております。
2017年 金属シリコンの需要と供給
供給(2,857,000t)…中国66%。ノルウェー7%。米国6%。ブラジル6%。その他15%。
需要(2,832,000t)…中国37%。EU20%。米国12%。日本7%。その他24%。
→供給が需要に追い付いていました。
2020年 金属シリコンの需要と供給
供給(2,672,000t)…中国69%。ノルウェー8%。ブラジル7%。米国6%。その他11%。
需要(2,727,000t)…中国46%。EU18%。米国9%。日本7%。その他20%。
→供給が需要に追い付いていません。
近年需要に供給が追い付いていない状況となっており、価格上昇の要因と一つとなっております。
他の価格上昇の要因について
2018年の価格上昇につきましてはシリコーンゴムの主原料である金属ケイ素の価格上昇が原因となりますがこの金属ケイ素の生産に使われる電極、石炭の高騰による生産コストの上昇が挙げられます。
また主要生産国である中国で環境規制に適応出来ない工場が稼働を中止した事で供給量が低下し更なる価格上昇となりました。
2021年の価格上昇につきましては中国の旺盛な需要による供給不足とCOVID-19に起因するメタノールや触媒原料の白金など供給不足による価格の上昇と合わせて運送コストや副資材の高騰も重なり、値上げだけに留まらず入手困難な状況にも陥りました。
弊社では2017年当時、およそ1ヶ月分相当の材料在庫を常備しておりましたが材料が世界的に不足となった2021年には3ヶ月~1年分の在庫を確保しつつお客様には早めの注文をお願いするなどの協力を頂きながらご要望に応えて参りました。
昨今、シリコーンゴム部品の調達につきまして原材料の入手困難により、新規開発や納期でお困りのお客様からの問い合わせ、相談など多くの課題を解決してきました。是非、お問合せ頂けます様お願い申し上げます。
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